臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

続昆明記28 昆明散策 東寺 県華寺

昆明の、殆ど、ど真中に、東寺塔と西寺塔が有る。
近年、近日公園として大整備中の一角,
京都の東寺との係わり合いはなさそうだ。
こちらの東寺塔は南詔国時代(824-874)の建立された石の塔だが、
清時代に地震で崩壊し再建された、40m余りの高さだ。



東寺塔と西寺塔が500m程の間で向かい合っている。



その間に有った古い町並みが撤去され、整備が進み観光名所になりつつある。
通りには等身大の人物の彫刻が点在する。







 

 



夜間などでは、さぞかし、ドキッとするであろう程写実的だ。
数えてみたら東寺塔は13層になっている、西塔も13層だが一回り小型だ。

中国ではあちらこちらに石塔が多い、印象に残っているのは、
西安の大雁塔、岳陽の慈氏塔だ。
岳陽と言えば、今日のニュースで、
隣接する洞庭湖の水が溢れ500万人余りが罹災したらしい。
ともかく、スケールが違う。
私が一年間滞在した事のある岳陽の街から、いきなり、洞庭湖が広がるのだが、
洞庭湖の水面に辿り着くまで、かなりの距離を歩いた記憶が有り、
立派な防波堤も有ったから、岳陽市は大丈夫と思うが心配だ。
思えば、岳陽の慈氏塔は洞庭湖の水害を妖魔から鎮める為に作られたと聞くが、
昔から、洞庭湖の水魔は人々を悩ましたのであろう。

昆明の西外れに県華寺の境内にも石塔がある。
こちらは最近建てられた豪快な建物で最上階からは昆明市内が一望できる。



境内にはリスが飛び出してきたり、ハンモックで昼寝をする人、
木陰でマージャンに興じるもの、凧を揚げる人、極めて長閑だ。















書の石碑が並び、書法史上名高い「爨宝子碑」の複製品も置いてある。