臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

ラスコー記 珠玉の村

10分も走ると、凄い街? 村と言った方が適切かも判らない。

まさに息を飲むような村が忽然と現れた。

緑に包まれた一つの丘に、 青みがかったいグレーの尖った屋根が丘の麓から頂上までバランス良く張り付き、 頂上には城壁と塔が見える。

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旅物語

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思わず車を停めて、その頂上に向って歩き出す。

ある時は螺旋形の石畳、またある時は苔むした石段、 小道に沿って立ち並ぶ民家、

一軒一軒の石壁が素晴らしい。

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白、茶、グレー、褐色、等の微妙な階調の石壁、 古い馬車の車輪をはめ込んだ石壁も有る、 $旅物語

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所々に、目を射るような鮮やかな赤、紫、白、 黄色の小花がアクセントとなり見事に調和している。

丸い花模様の窓枠、彫刻と呼んだ方が適切な取っ手、 何気なく置いて有る花瓶や石像、 旅物語

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街灯と言うよりランプ、この辺の人々にとっては当たり前の習慣なのだろうが、

趣向を凝らした石と花の造作、その美的感覚の高さに驚かされる。

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全く予想外の村だ、今日はもうこれだけで満足。

村の頂上にある教会の扉を押してみた。

誰も居ない、素晴らしいステンドグラスが7枚ずつ両側の窓で輝いている。 $旅物語

こんな良い目に会ってよいのだろうか、神に申し訳が無いような気がする。

村の遠望に息をのみ、小道に立ち止まっては息をのみ、 ステンドグラスに息をのみ、

振り返っては振り返っては息をのむ。

2冊のガイドブックには記されていない村、TURRENEという村、琴線をくすぐる村だ。

通りに面した小奇麗なレストラン、一寸立ち寄りたかったが先を急ぐ。