臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

ラスコー 古代人の住居跡

朝9時一寸前、まだPASTISが少し残っているようだ。

朝食9時まで、を思い出し慌てて食堂を探す。

内庭の反対側の食堂に入ると、20人位の女の子達、 小学校4年生位から高校の3年生くらいまでだろうか、 が両手を膝において畏まっている。

突然、美しいコーラスが始まった、素晴らしいハーモニーだ。 食前のお祈りなのだろうか、三部か四部合唱、実に見事としか言いようが無い。

食事を終って広場を歩く4、5人がハモっている、またこれが様になっている。

英語でもフランス語でもない、ドイツ語のようだ。

もしかして、何処かの合唱団? 何にかのグループが通るとそのどれもがハモっている。

私も少年の頃合唱の経験があるが、彼等の音はただ者ではない。

私がモタモタしているうちに彼等はバスに乗り込んで走り去った。

何処かで演奏会でもあるのだろう。

 

さあ、ラスコーへ向かう。

朝のモタモタのお陰でレセジに付いたのが11時過ぎ、ラスコーは目の前だが、 またお昼休みに掛かりそうだ。

ふと、右手を見ると、断崖絶壁の途中の横に長い断層の凹み、 凹みの長さは2、300Mはあるだろうか、 そこに豆粒ほどの人影が動く。

 

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古代人の住居跡だ。

前を川、後ろに垂直な絶壁、 その断層の凹みを利用して古代人が住み着いていたのだ。

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有史以前から16世紀まで何等かの形で人間が住み着いていたのだそうだ。

竈、祭祀跡、戦具、人骨が生々しい。

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いざ戦いの時には出入れ口を閉ざす工夫がおおらかな自然の中にあっての厳しさを伝える。

まだまだ、何層か砂泥の堆積に埋もれたままだそうだ。

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