臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

中宮寺

裏の中宮寺

 

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聖徳太子が母・穴穂部間人皇后のために建立したと伝わる尼寺、

最古の尼寺といわれ、宮家の皇女が入寺される門跡寺院となっている。

 

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また息を飲む。

国宝、木造菩薩半跏像。

言葉が出ない。

慈悲を具現化している。

人の美の極致、しかし、仏像なのだ。

きっと、モデルがあったに違いない。

明日香の時代、どんな人がどんな気持ちでモデルになったのだろう。

それを思っただけでもロマンがある。

和辻哲郎は「聖女と呼ぶに相応しい」と言い、

亀井勝一郎氏は「傷心の心を癒すため中宮寺を訪れ菩薩の微笑に触れ全ての罪を許す慈悲の姿を見た」と言う、

また、「考える人」との比較で「かかる摂取の微妙さはいかなる西洋彫刻にも看られない」とも言う。

むべなるかな。

 

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広隆寺弥勒菩薩半跏像を並べてみた。

 

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