臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

アモイ 客家6

今日の宿は湖坑賓館というところ、
此処を拠点に二日間の土楼巡りになる。

夜、ロビーでお喋りしている傍らで、
少し厚めの化粧をした若い女達がマージャンを打ち始めた。
中国マージャンは、役、点数が関係ない。
何しろ何でも良いから最初に上がったが勝ちだ。
積もったら幾ら、振り込んだら幾らで一回毎に清算する。
中の一人が我々を振り返って、
「????」
両手で肩を揉む仕草、彼女達はマッサージ屋さん。
「どう、マッサージしない?」
という事だ。
彼女達もシーズンオフで暇を持て余している。
「やってみる?」

 

と席を空けられ、1回だけ付き合ったが見事に振り込んだ。
皆、気の良い女の子達だ。

奥の方から胡弓の音が聞こえてきた。



覗いてみると、宿の主人が一心不乱に胡弓を奏でている。
サービスのつもりなのか2,3曲聞かせてくれた。

 

翌朝,辺りには長閑な田園風景が広がる。







起き抜けに、宿の裏にある小さな丘に上がる。
頂上の東屋で老人が読書に耽っている。
話掛けて来た最初の言葉は、
「朝飯は済んだか?」
続いて、
「何処から来た?」
「何時来た?」
「何時まで居る?」
後は良く聞き取れない。
読んでる本は毛語録。
やおら紙の上に自分の名前と年齢を書いた、80歳。



懐から饅頭を取り出し「食え」、続いてポリ瓶を突き出し「飲め」だ。


今日の圧巻は四階建円楼、円楼では最大規模。
直径約100m、面積6000平方米余、384部屋、
今でも54家族、700余人が生活している。



 



  

 

 

 

建屋は4層形式、
中心が祭壇のある儀式の場所、3層は客人用、2層は教場、
一番外側の1層が四階の円楼、一階が炊事場、二階が倉庫、三,四階が住居。