臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

初夏の陸奥道 角館1

角館

新庄に戻って奥羽線で大曲。
途中で後三年と言う駅を通る。
あの後三年の役の古戦場跡だ。
後三年の役の時、源義家が大湿原に雁が乱れ飛ぶのを見て
敵の伏兵を発見し難を逃れた「雁行の乱れ」の話は子供心に懐かしい。
険しい山中を想像していたが、
如何にも肥沃そうな広々とした平野の真っ只中だ。




まず、蕎麦屋を探す。
東北の蕎麦は何処も美味しい。

 

銀山温泉が想像していたよりも遥かに小規模だったが、



ここ角館は想像していたよりも遥かに広々とゆったりした武家屋敷街だ。
例えば、萩、あの程度の城下町を想像していた。

何故、このようなゆったりした城下町が出来、
現代まで残っているのか不思議だ。
簡素だが立派な家並みが整然と並ぶ。
町並みは京都のように南北に長く東西に短い。

角館はいまから380年ほど前、
この地方を領していた芦名義勝によって造られ、
その後は公家の血をひいている佐竹北家の城下町として発展したせいか、 
角館にはみちのくの風情の中に京をしのぶものが色濃く残っている。

手始めは松本家。



 

映画「たそがれ清兵衛」の家としてロケされた、軽輩の武士の住居だ。


岩橋家。