臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

成都記 2

武侯祠

いわずと知れた諸葛亮孔明を祀った祠堂。
此処は杜甫堂より更に規模が大きい。
三国志フアンにとってはたまらないところだ。



明時代に武侯祠は照烈廟(劉備の祠堂)に併合され正式な名称は‘漢照烈廟’なのだそうだ。
しかし、今もって何故武侯祠と呼ばれているのかは判らない。
皇帝と家臣を一緒に祀った祠堂は珍しいそうだ。





劉備を祀った劉備殿が前方にあり、
孔明を祀った諸葛亮殿は更に奥まったところに有る。
中国人の孔明への愛顧の念は劉備のそれに勝るのだろう。

三義堂。



 

 

劉備の左右に張飛関羽の像が控える。
最近、TVの三国志放映に嵌っているが、
出演者の容貌、特に関羽張飛は此処の像にそっくりだ。





 

屋根の上の像、線香立ての両側の像に惹かれる。
意味意図は判らない。

三国志ゆかりの蜀の武人文人の像が立ち並ぶ。
三国志からのイメージと異なるのも面白い。
例えば、趙雲などはとてつもないお爺さんで彼の剛勇さはイメージできない。

一つ目に付いたのが劉備の孫の劉諶、
彼は父の
劉禅が魏に降伏すのを潔しとせず劉備の墓の前で息子達を道連れに自害した。

意気地なしで無能な父親の劉禅の像がこの中に無いのは頷ける。

劉備の墓は流石に立派だ。
と言っても、始皇帝則天武后等の墓に比べれば極めて小さい。
それでも、周囲180m、高さは12mある。
甘夫人と呉夫人も合葬されている。
この墓はまだ盗掘されてないの事だ



 

成都には三国志ゆかりの物が彼方此方に転がっている。
三国志愛好者だと、此処だけでも一日では見尽くせないだろう。

成都は観光資源が豊富だ。