臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

成都記 4

青羊宮、

唐代に創建され明代に焼失、現存する建物は清代と言う道教の由緒有るお寺。
その名の由来は道教の始祖、老子が青い羊を連れてここを通ったという故事による





清朝雍正時代に北京から運ばれた二つの銅羊があり、
万病を治すとして多くの参拝者が群がる。

 

八卦亭の八角形の屋根とドーム状の天井は
「天は円く、地は四角」という世界観を表現している。





 この面魂に修験者の厳しさを感じる。
彼はカメラに気付いたが無言で通り過ぎた。

 

さりげないところに歴史、文化を見出す。
彼方此方に龍の彫り物が散在する。


 

福、寿、禄の文字の有る壁の前、
観光客が目を瞑って三度体を回し壁に向かう。
その人が触れた文字が福で有れば将来の幸せが約束される。
寿であれば長寿、禄であればお金持ち、だそうだ。
やはり、福を狙う人が多い。




文殊院

南北朝時代創建の仏教寺院。

 

 

 

無心に祈る若者の姿が不自然ではない。
元々、尼寺だっと言うが尼さん左右する。
四天王、弥勒仏、金剛、阿弥陀仏、観音、文殊、普賢、韋駄天、釈迦、阿南、迦葉等々
貴重な仏像がそれぞれの建物に納まっている。
特に宋代に鋳造された「守護神」という鉄像十体は美術的にも貴重な物だそうだ。
その他、仏教の文物芸術品、ビルマの玉仏、菩提樹の葉に書かれた経典、宋代の刺繍入りの金剛経、
明、清代の絵画、そのほか、鄭板橋や張大千などの著名な書画家の書画もある。
ここには三蔵法師の頭蓋骨が収蔵されているらしい。

成都記