臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

成都記 5

成都動物園

「○○の歩き方」によると、
成都動物園には15,6匹のパンダが居て、これは世界中で最多、
ここにしか居ない珍しい動物も多いとの事だ。
動物園は成都駅からバスで2,30分、場所も判り易い。

広い園内をブラブラしていると、
甲高い声で泣き叫ぶ声が聞こえてくる。
近づいてみると珍しい猿、別名「呼猿」。
口の形をいろいろに変えて、
高音、低音、抑揚をつけて唄っているようでもある。



これだけは見た甲斐があったが、
その他は、普通の動物園だ。
もっとも、動物に詳しくないので見逃しているのかも判らない。

 

 

 

 

 

 


 

 

肝心のパンダはタッタノ二匹、それも遠くの方に居て、期待外れ。
しかし、パンダはパンダだ。






戻って、
四姑娘山方面行きのバスの発着所を探す。
インターネットで調べた「城西汽車駅」が「○○の歩き方」の地図には載っているが、
こちらの市街地図に載っていない。
「○○の歩き方」の地図を頼りに感をつけて探すが見付からない。
人力車の少年に尋ねると知っていると言う。
少年が「此処だ」と示したのは「城西汽車駅」と言うバス停だ。
人力車を降りて近くの人に尋ねる。
何人か人が寄って来たが誰も知らない。
闇が迫る。
ビールが恋しくなる。
再度尋ねた道路掃除の小母さんが親切に教えてくれたがどうも怪しい。

諦めて駅に戻る。
駅の案内所のような処で尋ねる。
「中へ入れ」と言われて中に入ると一枚の紙を差し出された。
何のことは無いツアーの案内書だ、案内所と思ったのが旅行社だった。

直ぐ、腰を上げて暫く歩き出すと、後から女の声、
振り向くと、笑顔の女性がボールペンを差し出した。
さっきの所へ忘れてきたらしい。
その女性の態度、笑顔が気に入った。
いろいろ面倒になったこともあり、
結局、その旅行社のツアーに参加する事に決める。
値段も450元、自分で行くよりも安そうだ。
もっともらしい契約書にサインする。

それにしても女性の笑顔は恐ろしい。
こちらが単細胞なのかもしれない。