臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

出羽三山記 (2)

直ぐ近くの大日坊、

注連寺に比べ俗っぽい。
折角の真如海上人の即身仏も観光材料に化している。
周囲の花々は俗を知らない。



春日の局が竹千代に徳川家三代将軍たれと極秘で願を掛けたのがこのお寺だそうだ。
幾つかの寺宝が並んでいるが、 
波分不動明王と言うのが目に付いた。
  
 

空海が唐へと留学する際に不動明王がこの姿で現われ暴風雨から救ったといわれる。
海上安全大漁の神として、古来、厚い崇拝を集めている。

情緒溢れる仁王門、しかし、無粋な周囲の照明設備などがぶち壊す。
運慶作と伝えられる仁王像は、流石、立派な風格を備えている。