臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

成都記 2

武侯祠いわずと知れた諸葛亮、孔明を祀った祠堂。此処は杜甫堂より更に規模が大きい。三国志フアンにとってはたまらないところだ。明時代に武侯祠は照烈廟(劉備の祠堂)に併合され正式な名称は‘漢照烈廟’なのだそうだ。しかし、今もって何故武侯祠と呼ばれ…

成都記 1

成都記1杜甫草堂昆明から成都まで19時間余りの汽車の旅、相部屋の男二人は全く愛想が無い、もっとも、当方のしかめっ面のせいかも判らない。平気で携帯を掛ける。この付近の山河は木が少ない。禿山が頭上から襲い掛かるような渓谷。湖南方面のトンネルの少…

出羽三山記 (9)

最上川下り。ポンポンと威勢の良い山形弁が飛び出す庄内おぼこ。最上川舟歌を聴きながらのゆったりした川下りは至福ものだ。 五月雨を集めてはやし最上川 芭蕉の急流のイメージは無い。案内ガールが、しきりに「怖い川」と言っていたから見掛けよりも速い流…

出羽三山記 (8)

酒田駅前の案内板のスケールで計ると、宿まで500m内外となる。「歩こう」と炎天下を歩き出す。500mの三倍も歩いて、これも古い宿、菊水ホテル。酒田の見所が歩いて行ける距離に転がっている。一服して、早速、遠いい処からと、土門拳記念館。洒落た…

出羽三山記 (7)

翌朝、一品一品、粋な器の朝食、どれもこれも一味違う。床の間のお宝物も値打ち物らしい。 溢れんばかりの笑みを湛えた女将が玄関の外まで送りに出る。何時か筍の季節に再来したいものだ。致道館博物館。庄内藩酒井家の居城、鶴ヶ岡城跡に酒井家及び酒井地方…

出羽三山記 (6) 湯田川温泉

「旨い蕎麦が食いたい」と誰かが言い出した。やっと尋ね当てた鶴岡郊外、羽前大山の蕎麦屋、寝覚屋半兵衛、名前からして旨そうだが、実物もいける。蕎麦と麦切りが半々ずつ、歯触りと喉越しの良さは半端ではない。「蕎麦の香りがしない」との苦情も出た。羽…

出羽三山記 (5)

月山。やっと車がすれ違える山道を登り切ると月山8合目、弥陀ヶ原のお花畑が延々と広がる。ニッコウキスゲの黄金色が眩しいばかりだ。 幾種類もの高山植物が短い夏を貪る様に咲き誇る。叫んでいるようでもある。花の知識に乏しいのが悲しい。突然、霧に覆わ…

出羽三山記 (4)

羽黒山。案内書に、「開山は約1,400年前、第32代崇峻天皇の皇子である峰子皇子が三本足の霊烏に導かれ、羽黒山に登拝し、羽黒権現を獲得、山頂に祠を創建したのが始まりとされている。皇子はさらに月山権現と湯殿山権現を感得し、三山の開祖となった。以後、…

出羽三山記 (3)

湯殿山宿坊、 Tさんの甥御さんが脱サラして、神官となり此処に奉職している。甥御さんが笑顔で出迎える。空気が爽やかだ。 朱の大鳥居が青空に向かい聳え立つ。(Kさん撮影)甥御さんの計らいでお神酒をたっぷり頂く。 湯殿山お神酒で払ふ暑気払い飲み疲れて…

出羽三山記 (2)

直ぐ近くの大日坊、 注連寺に比べ俗っぽい。折角の真如海上人の即身仏も観光材料に化している。周囲の花々は俗を知らない。春日の局が竹千代に徳川家三代将軍たれと極秘で願を掛けたのがこのお寺だそうだ。幾つかの寺宝が並んでいるが、 波分不動明王と言う…