臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アモイ  客家10

あッと言う間に三日間が過ぎた。 最終日。簡さんがアモイのまで自家用車で送ってくれる。彼は、運転しながら宿の手配、明日の飛行機の手配を済ませる。有能な彼は、目下、家を新築中だそうだ。この四日間で一か月分以上の収入を得ている。機転が利いて、話題…

アモイ  客家9

1419年に造られた土楼、 流石に現在の住人は只の一家族だけだそうだが、約600年前、日本で言うと室町時代、神社仏閣なら兎も角、普通の民家だ。荒れ方も凄いが其処此処に人の匂い、歴史の匂いがする。懐かしい声、物売りの声が聞こえて天秤棒を担いだ…

アモイ 客家8

自家用車の威力に、簡さんの賢明なサービスが加わり、普通の観光客ではとても辿り付けない所へ連れて行った呉れる。途中で車から降りて歩かなければならない悪路を行き着いた集落、山間の山間、此処の土楼も圧巻だ。谷あいの山道を息せいて登ると眼下に集落…

アモイ 客家7

建屋は4層形式、中心が祭壇のある儀式の場所、3層は客人用、2層は教場、一番外側の1層が四階の円楼、一階が炊事場、二階が倉庫、三,四階が住居。階段を登る、一階毎に別世界に登って行く感じだ。この落ち着きと安らぎは何処から来るのだろう。「時間を超…

アモイ 客家6

今日の宿は湖坑賓館というところ、此処を拠点に二日間の土楼巡りになる。夜、ロビーでお喋りしている傍らで、少し厚めの化粧をした若い女達がマージャンを打ち始めた。中国マージャンは、役、点数が関係ない。何しろ何でも良いから最初に上がったが勝ちだ。…

アモイ  客家 5

客家(はっか)。元々黄河流域の中原に住んでいた漢民族、古代からの北方の騎馬民族との戦いの度に、次第に南方へ逃げ延びた難民の子孫なのだ。難民といっても、由緒正しい衣冠士族達、れっきとした漢民族の一支系として、誇り高く独特の文化を持っている。…

アモイ 客家 3

教えて貰ったトイレにAと連れ立つ。先に入ったAが「ギャーッ」と血相変えて引き返してきた、後も見ないで私の横を駆け抜ける。何事か?と中を覗く。素っ裸の男が100人位居るだろうか、公衆浴場だ。縦100m横50m位か、中国で始めてみる公衆浴場。…

アモイ  客家 3

バスは大平野を快適に走る。ゆったりした座席、道も素晴らしい。途中から道の両側に見渡す限りバナナ畑が連続する。トイレ休憩のついでにバナナを齧る。 この間の姚安付近では、頭から吊るした籠に玉蜀黍が一杯だったが、この辺りのバイクはバナナを満載して…

アモイ 客家 2

清時代の末期の租界地、14ヶ国?の居留地が有ったと聞くが、歴史有る洋館が立ち並んで南欧の小島の雰囲気。荷車を引く人夫の顔付きにも暗さが無い。中国の英雄、鄭成功の巨大な銅像がアモイを見守っている。彼の母親は日本人だ。新旧入り混じったエキゾチ…

アモイ 客家 1

昆明空港で、A、Aのお父さん、伯父さんと落ち合う。今回はこの四人で客家廻りだ。今回の旅はAが付いているので安心だ。彼女は旅慣れているし、交渉力抜群、中国語も堪能だ。お父さん、伯父さんとは、既に一緒に飲んだ仲、気心が知れている。何時もは高級…

室生寺 6

奥の院へ登り掛けたが足が重い。腰を下ろしてお地蔵さんと話し込む。上から眺める五重塔も捨てたものではない。殆ど人影の無い静かな室生寺を味あった。一軒だけ開いていた茶店で熱い甘酒、新緑の季節、紅葉の季節にもう一度訪れたいものだ。

室生寺 5

如意輪観音坐像。 なんとも艶かしい。この作者は明らかに美しさを追及している。そして修復が整った五重塔、勿論、国宝。

初秋の奈良  室生寺 4

弥勒堂。釈迦如来坐像、これも国宝。弥勒菩薩立像。他のお寺の弥勒菩薩では考えられない愛嬌のある面立ちだ。更に登ると、ふっと脇を見ると趣のある小さな祠。これが本堂、室生寺のお堂はどれもどれも屋根が美しい。