臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

初秋の奈良  室生寺 3

十二神将立像。如来の守り神として十二の方角を守る。鎌倉中期の作、無骨の中にゆとりを感じる。それにしても一つ一つが表情豊か、若干オーバーアクション?運慶作と伝えられる。 手持ち無沙汰そうにしていた案内の女性が出て来て教えてくれた。「ご本尊の後…

初秋の奈良  室生寺 2

懐かしい石段に手摺が出来ている。金堂、いかにも風情のあるコケラ葺き、国宝だ。金堂の中、凄い!国宝、重文がずらり並んでいる。国宝、中尊釈迦如来立像、平安時代後期の作。朱色の衣紋の流れが美しい、室生寺様という独特なものだそうだ。国宝、十一面観…

初秋の奈良 室生寺

やっぱり最後は室生寺、電車を乗り継いで室生口大野。バスに乗り換えると直ぐ飛び込んできたのが室生川の向こうに聳える磨崖仏。 懐かしい赤い橋、この下を流れるのが室生川、この川が木津川に流れ込んでいると聞いて驚く、全くこの辺りの土地勘が無い。入り…

初秋の奈良 興福寺

国宝館。興福寺に来たらこれを観なくては収まりがつかない、乾漆八部衆立像。仏法を守る8神、古代印度の諸神が仏教に帰依し守り神となったとされる。長い年月を経て各地の風土に溶け合っていろんな形に変身して伝わったらしい。奈良時代の興福寺にはこの様…

初秋の奈良 興福寺

興福寺藤原鎌足が病に伏したとき夫人である鏡大王が夫の回復を祈願して造営したのが起源とされる。以後、天皇家、藤原家の手厚い庇護の元に益々寺勢を増した。興福寺境内の真ん中では今しも中金堂の再建が進んでいる。平成30年の完成だそうだ、さてはて、お…

初秋の奈良 東大寺

東大寺。聖武天皇が国力を尽くして建立し国威を確立したが、その一方で、大規模な建設工事で国の財政事情が悪化し橘奈良麻呂の乱など大衆の不満を招いたとされる。折から何かの催しだろうか、変なものが大仏殿の両脇に立っている。何か意味、意図が在るのだ…

初秋の奈良 二月堂

車で細い道をどんどん上がって行くと三月堂と四月堂の真ん中へ出た。二月堂は目の前、これにも吃驚した。二月堂で燃やした松明が門の奥に飾って在る。修学旅行の一行が押し寄せて来た。「これが二月堂で燃やされた松明です」ガイドがこんな説明をする、ガイ…

初秋の奈良 戒壇堂。

僧侶として守るべき事を確かに守ることを仏前で誓う、これを受戒と言うのだそうだが、 その受戒の儀式を行う場所が戒壇であり、厳粛かつ神聖な場所なのだ。 天平の世に鑑真が受戒を授けたところでもある。 しかし、その戒壇堂に車が横付けとは、これにも驚い…