臨書の世界

古今寄りの名書を臨書する 

続昆明記27 麗江・ナシ族民家の宴会2

日が沈むと、二人の小母さんがナシ族の唄を歌いだした。

 

星空に哀調のある調べが響き渡る、コブシに特徴が有り、
何処か日本の民謡に通じるところがある。
元気のある調べに変わった、私を歓迎する唄だそうだ。
お返しに、私が佐渡おけさを歌うと、皆が、
「ナシ族の唄に似ている」
としきりに頷く。

 


翌朝、宿で目覚めて、前夜のあれからの記憶が無い。
どの様に帰ってきたのか頬を捻る。


昆明に帰る前夜、邵宅へのご招待だ。
邵は、前回、一宿一飯のお世話になった邵の奥さんの実家の近くに新しく一軒を構えた。
新婚の二人がいそいそと料理を作る。



新婚家庭の雰囲気にジェンウエイが目を細め口をそぼめる。
「私もこんな家に住みたいな....」
そんなジェンウエイを見て、つい約束してしまった。
「あんたの結婚式には必ず出席するからな」
「ほんと!」
指切りまでさせられた。





奥さんのご両親も顔を出した。
この時の為に暖めてきた日本煙草と日本茶がお土産だ。
残念な事にお父上はお酒を召さない。
いろいろ酒を酌み交わしてお話を聞きたいのだが....

立派なカラオケセットがある。
唄いだしたら皆止らない。





私もうろ覚えの「祝貴方平安」を歌う。
ご両親は何時の間にか姿を消している。
この夜も、何時どの様に宿に帰ったか覚えていない。