2012-01-01から1年間の記事一覧
この辺りの気候は変わり易い。 いきなり大粒の雨が落ちてきたかと思うと、からりと晴れあがったり、 これが一日に何回か繰り返される。 もう4時、何処にも寄ってる時間はない、一目散にロカマドォールに向かう。 口惜しいことに、急げば急ぐほど道を間違え…
谷を下りきった真向かいのレストランで昼食。 トリュフのオムレツ、フォアグラ、を頼んだつもりだが、 持ってきたのはクルミの乗った周囲がパンの様なもので取り巻いてる奴、 給仕が何か説明してくれたが全然判らない。 惨めに打ちしがれた私の顔を見るに見…
寝覚めが悪い、昨夜のPASTISのせいか、 或いは、真夜中、隣の部屋からの睦声のせいか。 ロートレックの故郷アルビは諦めた。 FIGEACから西へ二つの美しい渓谷、ロット渓谷とセレ渓谷がY字型に横たわり、 やがて一つになってCAHORSに流れ…
VAYRACという村を通りかかると、小さな露店市の最中、 バナナとチーズを買う、別の露店に何人かの行列が出来ている。 面白そうなので後に付く、車の中で開くとプリンだった。 いかにも手作りの素朴な味、安い。 こんな事をしていると一日が瞬く間に過…
10分も走ると、凄い街? 村と言った方が適切かも判らない。 まさに息を飲むような村が忽然と現れた。 緑に包まれた一つの丘に、 青みがかったいグレーの尖った屋根が丘の麓から頂上までバランス良く張り付き、 頂上には城壁と塔が見える。 思わず車を停め…
それにしても、旅というのは何とか成るものだ。 変な自信を持つ。 今日のような時に、もし連れが居たら5倍位の神経を使う事になるだろう。 こんなところが一人旅の良いところだ。 予約時間より3時間遅れでブリーブに着く。 フランス南西部、ペリゴール地方…
朝、電話の音で目が覚めた。 「あんた、起きられなかったの? ウイッ ブチュブチュ...ウイッ グチュグチュ....」 時計を見ると5時50分、予約した列車の発車時間は5時51分。 親父の奴、モーニングコールを忘れたな、 グチグチ言っても始まらない、…
広場に戻ると、丁度、例のミニトレインが走ってきた、早速飛び乗る。 1時間でアヴィニヨンの小道を縫って見所を案内してくれる。 曲がりくねった旧市街で 「茉莉」 と漢字で書かれた看板を掛けたレストランを見つける。 街の中央からほんの一寸裏道に入った…
遂にアヴィニヨンの橋の上に立つ。 その昔、新宿の歌声喫茶で高らかに歌った 「アヴィニヨンの橋で踊ろよ、踊ろよ....」 まさにその橋の上だ。 ローヌの流れにさらされながら、橋の先端で暫し感傷に耽る。 貴族達が着飾って歌い踊って渡り歩いた絢爛豪華…
教皇庁の屋上テラスから見えたプティ・パレ美術館、シエナ派やアヴィニヨン派の絵画が多く残されている。 ボッティチェリの初期の作品「聖母子」を始め、初期イタリア・ルネサンス絵画が 処狭しとずらりと並んでいて壮観だ。
1309年に法王庁がアヴィニオンに移住し、 約70年間、7人の法王が此処に住んだ。 当時、ローマに変わりカトリックの中心地として栄えたのだ。 そんな名残が法王庁宮殿の中庭に残る。 直ぐ隣の教会の頂上に聳え立つ真っ白な聖母像を仰ぎ見ながら、 公園の石段…
AVIGNON,ローヌ河にしっかりと抱かれた街。 その昔、法王が一時期ここに本拠を置き、栄華を極めた。 中世の二人の法王が贅を凝らして作り上げた法王庁宮殿、 面積が15000平米の広大さだ。 キリスト教の最高権力者の権力と富の絶大さを彷彿させる…
9時を廻ったのにまだ明るい。 人通りが絶えない、子供連れも沢山通る。 日本なら、「もう寝なさい!」 の時刻なのに。 目前に立て看板があり向かうから来る人は、はじめ、下半身しか見えない。 いろんな足がやって来る。 足だけ見ても、人種の違いが見える…
AVIGNON ホテルに直行しシャワーを浴びてビール、一眠りして、ぶらりと出る。Avignon、意外に小さな街だ。街の中央から駅が見える、反対側は直ぐローヌの流れにぶつかる。中央市場の両側に中世の建物が建ち並ぶ。 立ち並んだ色とりどりのパラソルはカフェだ…
ARLESへ着いたのは、もう9時に近い、例のレストランへ直行、今日で、三日連続だ、親父が握手で迎えてくれる。 「今日は、魚が有るぜ」とニコニコ顔だ。「貝類が食いたい」と言うと、「明日なら新鮮な材料が入るぜ」これを聞いてからの魚の味は一味落…