チベット記4 更に更に梅林雪山に向かう
峠の向こうから白茫雪山がニョキニョキと姿を現す。
驚いた事に、
この辺りで野宿をした友人がいる。
しかも、昆明から此処まで自転車を漕いで来た。
当時はもう少し雪が有って、
手前の谷間を雪を踏んで登ったらしい。
簡易テントの中で夜を明かしたが、
前夜汲んだ深さ25cmの皮バケツの水が、
翌朝、25cm厚さの氷塊に化していたそうだ。
世の中には想像を超える人が居るもんだ。
天に向かい今にも大蟹が両鋏を広げようと構えた様相だ。
豪快極まる。
標高5137m。